ADHDの私がコンサータを使ってみて正直どうだったか
2025年の5月、私は再びコンサータを飲み始めました。
ADHDの診断自体は何年も前から受けていて、実は一度コンサータにチャレンジしたこともあったんです。でも、そのときは吐き気がひどくて、数日で挫折してしまいました。
今回、エストロゲンの筋注をジェルタイプに変更したことで、あのときの吐き気の一因が減ったのでは?という期待もあり、もう一度試してみることにしました。ストラテラも一時期は使っていたのですが、私にはあまり効果を感じられなくて……「やりたいことがあるのに手につかない」という状態が続いていたのも、コンサータ再挑戦の後押しになりました。
飲む前の私は「ごちゃごちゃの塊」だった
とにかく、集中できない。
やりたいことがあるのに、何も進まない。
頭の中ではいろんな思考が同時に動いていて、それが止められない。座っていても足をクルクル回してたり、急に立ち上がって家の中をうろうろしてみたり。まさに「多動状態」そのものでした。
コンサータを飲んで気づいた、ポジティブな変化
一番大きかったのは、「集中できるって、こういうことか!」という実感でした。
興味があっても15分もすれば他のことに気を取られていたChatGPT。でも、薬を飲んだ日は何時間も集中して遊んでいたんです。これは正直、感動ものでした。
仕事でも違いを感じます。検証環境を作るとき、資料を読んでいても横道に逸れることがなくなりました。「あれ、いつの間にか別のサイト見てた」ってこと、減ったなあって実感があります。
それに、あんなに書けなかったBlogがまた書けるようになった。これもすごく大きな変化です。
「優先順位が見える」ようにもなってきました。
前は「今はChatGPT触りたい〜!」って衝動に抗えなかったけど、今は「でも仕事中だし、まずこれをやろう」と考えられるようになりました。
そして、先延ばし癖が少しだけ改善されてきたように思います。締切の直前まで放置していた仕事も、スケジュールを立てて取り組む意識が持てるようになりました。
一方で、副作用や戸惑いもあった
飲み始めて最初の2週間くらいは、やっぱり吐き気と食欲低下がありました。でも、これは徐々に収まって、今ではほとんど感じません。
頭痛は今もあります。特に朝起きたとき。でも、コーヒーを飲むとスッと楽になるので、もしかしたらカフェインの離脱症状なのかもしれません。
夕方から夜にかけて、急にどっと疲れがくるのも気になっています。日中ずっと頭をフル稼働させている反動なのかな、と推測中。これはもう少し様子を見てみるつもりです。
周囲からの反応、そして内面的な変化
同居している家族からは、「なんか、落ち着いたね」と言われました。たぶん、自分でもちょっとそう感じてます。
ただ、頭が回るようになったせいか、「怒りの言葉」が出やすくなったようにも感じています。相手の矛盾や弱点に気づきやすくなって、それをそのまま言葉にしてしまうような…。これは気をつけないといけないな、と思っています。
飲んでよかった?それとも…
飲んでよかったです。
むしろ、もうこれがないと生活が成り立たないかもしれない、と思うくらい。
でも、コンサータを飲んだからすべてが解決するわけじゃありません。
飲んだことで、「自分をコントロールできるようになる」からこそ、逆に「どうコントロールするか」が問われるようになりました。
コンサータを飲む前の私は、アンコントロール状態。
でも、飲んだあとは、“手綱を握るチャンス”をもらったような感覚です。そこからは、自分次第。
さいごに
コンサータは、魔法の薬ではありません。
でも、生きていくうえで、大きな助けになるのは間違いないと、私は思っています。
もし、同じように「やりたいことがあるのにできない」「頭の中がうるさすぎてつらい」と感じているなら、一度、主治医と相談してみてください。
きっと、世界の見え方が少し変わるはずです。