「オンライン診療なら楽になる」と思ったけど、理想と現実はちがった
2週間に1回の精神科の通院。
それだけなら大したことないと思うかもしれないけど、わたしにとってはけっこうな負担だった。
通っているのは大学病院で、家から車で往復2時間。
診察を受けるまでに30分は待つし、処方箋をもって薬局に行けば、そこでも1時間はかかる。
気づけばその日は何もできずに終わっている。
朝から準備して、病院の中では緊張して…。
自分の病気のために、1日まるごと使わないといけないというのが、精神的にも体力的にもつらかった。
「オンライン診療なら、きっと変わる」
そんなときに見つけたのが「SOKUYAKU オンライン診療」だった。
自宅からスマホで受診できて、薬は郵送してくれる。
何よりも、予約した時間に診察が始まるというのが魅力的だった。
「これなら、もう通院に疲弊しなくて済むかもしれない」
そんな希望を込めて、アカウントを作ってみた。
でも、処方の壁があった
ところが、精神科の処方にはさまざまな制限があることが分かった。
まず、わたしが服用している「コンサータ」は処方できないとのこと。
さらに、抗精神病薬はオンラインでは同時に3種類までしか処方できない。
わたしは複数の薬を併用しているため、希望する薬すべてを一度に出してもらうには、日を分けて複数回受診しなければならないという。
「そんな…」と思った。
通院の手間を減らしたくてオンライン診療に切り替えようとしたのに、むしろ手間が増えてしまう。
期待していただけに、正直かなりがっかりした。
制度が足かせになっている
今回の挫折は、オンラインクリニック自体が悪いというより、「制度の壁」によるものだったと思う。
安全性の観点からのルールだということは分かるけれど、今の制限では、継続的な精神科治療を受けている人にとっては使いづらい仕組みになっている。
せっかくの仕組みが、うまく活かされていないのがもったいない。
理想と現実、その間にある課題
「オンライン診療で通院負担が軽くなる」——その理想は、今も変わらず持っている。
でも現実には、薬の種類や制度上の制限で、うまくいかないこともある。
制度がもう少し柔軟になれば、救われる人はたくさんいると思う。
だからわたしは、また機会があればオンライン診療を使いたいと思っている。
今すぐじゃなくても、「いつかはきっと」の気持ちを、手放さずにいたい。