インチュニブを中止しました。薬との付き合い方を考え直すきっかけに

2025年7月中旬、私は「インチュニブ」という薬の服用をやめました。
ADHDの治療薬のひとつで、血圧を下げる作用のあるこの薬。
服用期間はわずか半月でしたが、改めて「薬との向き合い方」を考えるきっかけになりました。

ストラテラの代わりに始めたインチュニブ

そもそもインチュニブを飲み始めたのは、元々使っていた「ストラテラ」が入手困難になったことがきっかけです。
全国的な出荷制限の影響で、通っている薬局でも在庫が少ないと言われてしまい、主治医と相談した結果、代替薬として処方されたのがインチュニブでした。

最初の数日は2mgを就寝前に服用し、その後は1mgに減量して継続。
でも、服用による効果は正直、感じられませんでした。

血圧の副作用と向き合う日々

それよりも大きかったのは「副作用」でした。
私の場合、もともと血圧が低めだったこともあり、服用してからは朝起きたときにフラフラしてしまうことが増えました。
血圧を測ってみると、なんと上が70、下が45。
完全に「低血圧」の範囲です。

1mgに減らしても改善せず、「そのうち体が慣れてくれるかも」と3週間ほど様子を見ましたが、結局ふらつきは収まらず……。
これでは日常生活に支障が出る、と思い、主治医と相談して中止を決めました。

中止してわかったこと

服用をやめた後、起床時のふらつきはすっと消えました。
生活のしやすさが戻ってきた感じがあります。
精神的な影響は特に感じておらず、服薬を続けた場合と比べても、悪化した印象はありません。

現在は、ストラテラも減薬しており、いずれは中止する予定です。
しばらくは「コンサータ」だけで生活してみて、自分の状態を観察していこうと考えています。

薬をやめることも、ひとつの選択肢

精神科の薬って、「一度始めたらずっと飲み続けなければいけない」と感じてしまいがち。
でも、実際には「やめる」「変える」「減らす」という選択肢もあるんだと、今回の経験を通して実感しました。

もちろん、すべての人にとって中止が良いわけではありませんし、自己判断は危険です。
でも、薬をやめること=失敗 ではない。
自分の体と心の状態を見ながら、医師と一緒に調整していくことは、ごく自然なプロセスなのだと思います。

最後に

ADHDの治療は、本当に人それぞれです。
薬がぴったり合う人もいれば、副作用で悩む人もいる。
だからこそ、誰かの経験が、誰かのヒントになるかもしれない。

私のように、「薬との付き合い方」に迷っている人がいたら——必要以上に自分を責めずに、ひとつひとつ選択していけますように。

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