ESXi 6.7の初期設定を行う
こんにちは。あやかです。
前回までで、ThinkCentre M75q-1 TinyにESXi 6.7のインストールを行うことができました。
今回は、ESXi 6.7の初期設定を行っていきたいと思います。
1.NTP Clientサービスを有効化する。
マシンの時間が正確であることは重要です。
ナビゲーター→ホスト→管理→システム→日付と時刻からNTPサーバーの指定を行い、サービスが自動起動するように設定します。
2.ホスト名の指定
デフォルトではlocalhost.localdomainにとなっていると思います。
このままでも運用は可能ですが、将来的にCacti等での監視を検討しているため、適当なホスト名を設定しておきました。
3.IPアドレスの固定
デフォルトではVMKernelがDHCPで取得したIPアドレスが使用されます。
このままでは、管理上の不都合が発生するため手動取得に変更します。
ナビゲーター→ネットワーク→vmk0→設定の編集から変更ができます。
“IPv4設定”を展開し、構成で「静的」を選択することでIPアドレスを入力することが出来るようになります。
任意のIPアドレス、サブネットマスクを入力した後「保存」をクリックすることで指定したIPアドレスがESXiで使用されるようになります。
また、”IP バージョン”にて「IPv4のみ」を選択することで、ESXiでのIPv6の使用を停止する事が可能です。
4.省電力機能の無効化
なぜかデフォルトでCPUの省電力化機能が有効化されています。
ThinkCentre M75q-1 Tinyに搭載されているAMD Ryzen 5 PRO 3400GEはTDP 35Wと大した電力は消費しないため、省電力機能は無効化します。
ナビゲーター→ホスト→管理→ハードウェア→電源管理にある「ポリシーの管理」をクリックします。
デフォルトでは”バランシング済み”が選択されていると思いますが、これを”高パフォーマンス”に変更してOKをクリックします。
これでCPUの省電力機能が無効化され、常に全力でCPUを使用することが可能となります。
5.スワップの無効化
ThinkCentre M75q-1 Tinyには64GBのメインメモリを搭載しています。
メモリのオーバーコミットを行わない設計であり、ストレージにすべてSSDを使用するためスワップは無効化します。
ナビゲーター→ホスト→管理→システム→スワップにある「設定の編集」をクリックします。
“有効”の項目で「いいえ」を選択することでスワップを無効化することができます。
以上、5点の設定を行うことでESXiの初期設定は完了です。
その他の設定は必要になり次第行っていきます。